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カテゴリー: 【小説、詩】

【小説、詩】 2026年2月17日

私であることの76

 私はただ私にしかないものを求めている。それが、何なのか?わからない。私は私であるが、何も持っていないような気になる。実際は大切な人だったり、大切なものをもっているはずだ。だけれども、ある瞬間にすべてが無意味なような気が…

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【小説、詩】 2026年2月13日

名もない旋律

ゆるやかな流れのなかで僕はひとり心地よい歌を聴いた。 それがどこから聴こえてくるのか、はじめはわからなかった。川のせせらぎのようでもあり、遠いラジオのノイズのようでもあり、あるいは自分の胸の奥から滲み出してくる音のようで…

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【小説、詩】 2026年2月12日

境界線の調律師 第3章

ルナとの出会いから数日、ハルの世界は一変した。 正確には、世界が「二重」になった。 人々がせわしなく行き交う駅前の広場。ハルの目には、人々の背後から伸びる、色あせた灰色の糸が見える。それは彼らが抱える「孤独」や「諦め」の…

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【小説、詩】 2026年2月11日

境界線の調律師 第2章

「嘘だ……こんなこと、あるわけない」 ハルは、ルナに握られた手の熱を必死に否定しようとしていた。 目の前の光景は、主治医が言う「脳内の電気信号のバグ」にしては、あまりにも緻密で、あまりにも冷酷な現実味を帯びていた。 公園…

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