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カテゴリー: 【小説、詩】

【小説、詩】 2026年3月3日

小説】壁の中の声

壁の中の声 一 壁が話す。 それは比喩ではない。 木造アパートの薄い壁が、夜になると低く唸り始める。最初は空調の音だと思っていた。でも空調を切っても止まらない。耳を塞いでも止まらない。骨の中を通って、直接、脳に届く。 「…

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【小説、詩】 2026年2月27日

【小説】私であることの78

 私である。私は私である。何もない。ここには何も無い。私でさえないのだ。私は今この世界にいる。私は現実に生きている。そのことが大事だ。何よりもかけがえのないことだ。そのことを深く認識しよう。わかっているのか?あなたは、何…

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【小説、詩】 2026年2月25日

なにもない空虚な僕と彼の語り

その日、世界は静かに壊れ始めていた。僕はただ、それを見つめているだけの自分を感じていたのだろうか?何も言葉にならず、何も世界はいらない。何か異質なものがここにあるのかもしれない。今日は何もしなかったわけではないが、できた…

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【小説、詩】 2026年2月25日

コーヒーカップのような

彼は何気なくコーヒーカップを手にとった。中には熱いコーヒーが入っている。近所のコーヒー店で買ったものだ。 そのコーヒー店は駅から三分ほど歩いたところにある。看板もなく、入り口の小さなガラス窓に手書きで「COFFEE」とだ…

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