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カテゴリー: 【小説、詩】

【小説、詩】 2026年3月10日

僕の旅 3

 クロイヌについて、また思い出した。あのくらい陰鬱な感じが、僕を無力感へと誘った。僕は座っている。それは、確かだ。しかし、どこか違和感を感じる。僕自身の体と精神はどこか違う場所に行っているらしい。静かな世界があたりを包ん…

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【小説、詩】 2026年3月9日

僕の旅2

 僕は旅に出た。靴のかかとをなおすと歩きだす。電車に乗って少したってからだった。巨大な闇が襲ってきた。僕はずっと知らないふりをした。闇はやがて去っていった。僕はお姉さんとの会話を思い出したが、あの人はスマートフォンを見つ…

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【小説、詩】 2026年3月7日

僕の旅 1

 僕はあたたかな布団から出る。ただ、そのままに世界はあるのだろう、と思う。昨日、僕の父と母がいなくなった。書き置きはなかった。僕は途方に暮れたが、父方のおじが、父の姿を東京で見かけたという。僕は父とそして、母も一緒にいる…

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【小説、詩】 2026年3月5日

幻影と星屑のラビリンス

  村の夜空は、いつも静かだった。  十六歳の少年レイは、丘の上に寝転びながら星を見ていた。風はゆるやかで、草の匂いがして、遠くで虫が鳴いている。  だが、その夜だけは違っていた。  空の星が、ひとつだけ落ちたのだ。  …

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