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【小説】私であることの78

 私である。私は私である。何もない。ここには何も無い。私でさえないのだ。私は今この世界にいる。私は現実に生きている。そのことが大事だ。何よりもかけがえのないことだ。そのことを深く認識しよう。わかっているのか?あなたは、何かを理解しているのか?私は何かを理解しているのか?そこまですすんでまた思考は戻っていく。続けていく。どんどんと世界は続いていく。消えていく世界の中で、私は生きている。生き続けている。そのことを私に知らせておく。知っているだろうか?大きな世界の小さな祈りを?あなたは世界に神がいると知っているだろうか?私にとっての神は神という名前を持っている存在だ。神というのは、私を守ってくれる。私に自信をくれる。私を選ばれた者だとみとめてくれる。私の世界を肯定してくれる。そんな存在だ。私は、私のために神を召喚する。神は今も私のために生きているのだ。私は世界の中に何かを認めようとしている。私の中に大きな世界が横たわっている。神は私にいう。「何を求めている?あなたは何を求めている」私は答える。「わからない。私には何もわからない」

「わからないふりをしているだけだ。あなたは生きている。だから、何かを知っているはずだ。少なくとも、生きていることを知っているはずだ」

「この呼吸、この感触。この音。すべてが、私が生きている証拠なのでしょうか?私にできることは、ただ小さなことなのでしょうね。あなたにできることは万能でも」

「神であることの意味は大きい。なぜなら、あなたを守ることができるからだ。なぜなら、あなたの世界を知ることができるからだ。あなたの世界を肯定することができるからだ。あなたの世界を私にあわせよう。知っているだろう?この世界に味方がいることを。神という味方がいることを?」

「何を求めているのか?私は何を求めているのか、わからない。しかし、神を求めているのは、確かだ。私は神になる。私は神である。神と一体化するのだ。そのための世界の新しい世界観を認めようとしている。私は誰だ?誰でもない。ただ、神いる。神から世界を見つめている」

 私の言葉は虚しく空に響いた。この空虚な世界のひとつ大きなベースに何か奇妙な命が芽吹いていることを知っているだろうか?僕はどこへ行こうとしているのか?私と僕との一体化はいつ進むのか?私であることの意味は、なおも遠い。私のために世界は存在している。そのための命だ。そのための世界だ。私は命の切れ端をつかんでいる。そのことが、私をきわだたせる。世界に正解はない。私に正解はない。ただ、ひとつの私がいるだけだ。そのことを伝えておく。誰に?あなたにだ?私から私に向けたもの。僕から私に向けたもの。そのすべてが、新しい風になっている。私の中に新たな心が生まれてくる。その中にある巨大な構築物は、なおも、巨大なクジラのようなものだ。そして、世界は震撼する。そして、世界は動き出す。そのための命のヒストリーをあなたは知っているだろうか?私は私であるために世界をひとつ見つめようとしている。話しは話しでさえない。ただの独白だ。これは小説ではないのか?いや小説だ。この架空のストーリーを小説という。私の中にひとつの物語が存在している。

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