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← トップページへ戻る 【小説、詩】

私であることの55

私は私である。そのことが何よりも尊い。私は私になる。未来に思い描く自分になる。私という言葉をいろいろな形で書いていけば、私はただ、ここにいる。そらに一陣の風が舞う。やあ。やあ。返事が返ってきた。やまびこではない。復活ののろしだ。そして、彼が帰ってきた。彼は名乗る。「ニルヴァーナという名前だ。きっと天地創造の神は知っているだろうか?私は私自身を知らない。私は私自身を消し去るようなものだ。つまりは、天地の創造を、私の意のままにと、考えているのだが、だいぶ体力もついてきた。

 ついに復活のときだ。新しい世界が始まる。新しい私が始まる。君はどうする?ついてくるかい?」きかれて、私は戸惑った。この男は何者だろう?この男は何も持っていないはずなのに、何をだいそれたことを語っているのか?その永久性をどこまでも高めていこうというのか?その永続性を整え尽くそうというのか?にぶんのいちの力でニルヴァーナは生きている。私は私は私は?あなたは?あなたは?あなたは?繰り返しの中で、私は私になる。大いなる反復の中で世界は私からのプレゼントになる。大きくなれ!世界よ!大きくなれ!ニルヴァーナよ!

ニルヴァーナに問う。「あなたはなにをしようとしているのか?あなたはなにを目指しているのか?世界を作ろうというのか?新たなる世界を作ろうというのか?あなたなりの世界の方法で、あなたなりの世界のすべてをかけて?その方法で誰が救われるだろうか?その方法であなたは消えていかないだろうか?そして、あなたはここから、始まるのです。大いなる始まり。それがにぶんのいちのニルヴァーナのはじまりです。意図しない形で、あなたは生きるだろう」

 その対話を通して見えないものを見ようとしてきた。精神の今を見ようしてきた。あなたはここにいる。この精神のきらめきの大地に。そのことが、何よりも重要だ。そのことが何よりも大きなことだ。私の世界をただ、豊かな世界へと昇華させていく。大きなうねりを持って、ただの世界へと至るのだ。至る道はなお険しい。至る道はなお遠い。

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