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← トップページへ戻る 【小説、詩】

私であることの53

 私は私である。それ以上でもそれ以下でもない。私は世界を支配している。私は私の世界を支配している。だが、その支配はほころびだらけでとても弱いものだ。何も感じるものはない。何も世界の中にない。私自身の悲しみを私自身の喜びを、全て燃やし尽くすだろう。何も出てこない。見のあるものは何も出てこない。残念なことだ。だが、それが現実だ。あまりにも世界がにぶく光っているので、神はお怒りになった。思い上がった私に罰を与えた。その苦しみを私自身の物語へと変えていこう。思っても思ってもむなしいだけ。世界はむなしさで満ちている。新しい世界へと。新しい世界の渦へと、私はきらめいていく。畑に花が咲いている。赤と紫の花だ。見て、私は憎しみを覚える。この染まりきった色の激しさに、無情の心が響き渡る。自己批判しつつも、自己批判を修正できない事実に戸惑うのだ。温かくなってきた、ゆるやかな復活のきざし。私は空からやってくる。私は天からやってくる。私は絶望を越えてくる。すべての試みを私への恨みとなした。私は疲れている。

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