第3の塔は静かな土地に立っていた。そこまでいくのに、4つの川と5つの海をこえた。すでに魔法で作った船はくたびれ果てている。塔は決して入れないように固く閉ざされていた。リスがいた。「この塔は私そのものだ。リスが塔で、塔がリスだ。私たちは世界の中にある。うるわしい季節がやってきた。喜びの日がやってきた。愛しているのは私だけ、この塔を愛しているのは私だけ」リスの歌は誰よりも美しく誰もがききほれるものだった。誰よりもというワードが、静かにわたし自身に与えてくれる。何もない空想の中に、何もない空がふくまれている。過去の遺物を、見つけようと試みた。塔はお菓子でできていた。甘い砂糖のにおいがした。カスタードクリームの甘さにすでにバランジューは、甘さの中にいる。「わたしは美味しい快楽の中いる。わたしはあなたの快楽の中にいる。だってわたしなのだから」その中に巨大なアリがいた。わたしは聖なる剣を呼び寄せようとねんじた。何も来なかった。何も知らなかった。何もとらえていなかった。ここに必要なのは、唐辛子だったのだ。今でこそ、下がってしまった値の中にわたしは大いなる意味を感じつつある。わたしは生きていく。どうしようもない生き方に、あなたは静かにととのえはじめる。そして、アリは去っていく。どこか遠くへと。そうして、頭の中には、塔のことしかなくなった。