美しい気があたりに満ちている。すべての同胞たちはしずかにさまよい歩く。わたしたちの園は、この道から遠くに潜んでいる青さを持っている。霊前にささげる歌がある。私たちはまだここにいる。ここにいるんだ、と叫び続ける。存在の彼方からあなたが生まれてくるのを感じる。そうだ。あなたなんだ。ここにいるのは、わたしとあなたなんだ。わたしはあなたたちを迎え入れる。とてもしずかに。とてもやわらかに。消えていく存在の中で、かすかに残るものがあった。細かな砂のようなものだった。どこからか、去っていったあなたは、いつのまにか戻ってきている。呼吸を感じる。生きていく。だからこそ、生きていく。ささやくような風と共に、あなたはまた去っていく。消えていくような声でささやく。「あなたはここにいていいんだよ。あなたはあなたのままでいいんだよ」わたしは何も言わない。わたしは何も語らない。ただ、しずかに祈るだけ。祈り続ける歌がある。悲しみの歌がある。わたしはここにいる。私たちはここにいる。この大いなる世界に。つつまれている。私たちはつつまれている。この大いなるわたしに。誰もが私をながめている。誰もが私を知っている。そんな空想に私は気分を散らされる。私は私のことに集中しなければならない。誰にもない世界のかけらをもつものとして。何かを見ていないものとして。何も変えられないものとして。私であれ!世界よ、私であれ!と叫び続けた。事実として私かのいる世界には私だけがいる。誰のものでもないかけらのない世界。何も横になるものはない。たてになるものない。消えていく世界の渦の中をゆるやかに空がめぐっていく。鳥が飛んでいる。美しい鳥だ。黄金蝶に似た鳥だ。エサを見つけて巨大な姿をその上空に輝かせている。