私を離れる作業を試みる。彼はどこかを探している。多くの奇妙な事実が彼を極端におびえさせます。頭痛が響いている。あの空へと向かう頭痛。天へと向かっていく頭痛。すべてはありのままに進んでいる。強大なヌシが、そこには住んでいるという。疲れきった灰色の空。それでも彼は進んでいる。背中が遠くに見える。にじむ世界がある。赤い色のハンカチ。限りのある世界のもととなる、大きな要素。絶対零度の孤独。思いを巡らせることに何よりも情熱を注ぐ人がいたとして、どこへ行ってしまったのだろう。私は私の思索の中にいる。何を言っているのか?何も言っていない。きっとここには何もない。誰もが泣いている。悲しみの中にいる。空のうちに入る圧倒的な孤独。もちいられるのは、世界からの落とし子。空から夜の天井が落ちてくる。極端に独特なふしまわしに、私は世界から出ていく。奇妙な一致の中に私自身への自信が生まれてくる。消えていく。誰からのものもない。すべては消えていく。虹のかかる空の中に巨大な船が浮かぶ。門が(光り輝く稲妻に包まれた)、全ての中にある生物体が、門の中から出てくる。絶望への舞踊がさようならの音をかけてくる。どんどんと空の中から、必死の狼が出てくる。うなりをあげる波音の中で、さらばの概念が消えていき、絶望の淵に立たされた道化師は、笑い転げて落ちていく。空の中のきみへ。彼から贈り物が届いているという。絶望の鳴き声が、私を苦しめる。ああ、世界の中にある渦が私を涙的な憂うつへといざなっていく。空からまだ降ってくるシャクナゲの花をあなたは知っているだろうか?生への進化。生への神化。生への真価。生への深化。そして、何よりも尊い生への新化。空から眺めていたいきみだからこそ。夢へと至る世界への道筋へとなる。ああ!愛よ、ここから私を閉じこめてくれ。空虚だと思わないか?あなたはどこまで行っても一人なのだ。
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