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私であることの12

 私は私である。その通りだと。こらえたと。今日も1日こらえたと、崩れなかったと。うんうんうん。答があってもなくても何か見つかるかなと信じて、文字を書きつづることをやめないでと、かの人は言う。先の見えない未来を書き続けていく。キラキラしてる。いつもキラキラしてる。私なりの形を考える。私の中にあるリトルニルが、私に語りかけてくる。

「あなたは何をしているのか?あなたは何もしていないではないか?あなたは何者でもないではないか。ただの1人の人間だ。あなたは何も考えていない。あなたは何も信じていない。あなたはあなたの生きるままに生きていく。あなたは出てくる」

 あなたは私を苦しめるものを知っているか?あなたは私を知っている。私はあなたの生きている姿を知っている。その通りなんだけど、私は知っている。なんでもいいんだよ。なんでもいいんだよ。自由に書いてるんだ。検閲者を持たずに書く。それができるか?筆がすすまない。前回は、私は短い文章を書き連ねているのだが、それぞれは、私が書いたということのつながりはない。私の意識の垂れ流しだ。私の流れの中にあるもの。感情や意識の流れだ。私の中にある何かを引っ張り出すんだ。意識に変化は必要ない。ただ、あるものを書く。私の中にあるもの。今までなかにあるものや、今まで望んできたもの、今までできたこと、過去の残骸、過去の雫、過去の流れの中にあるもの、静けさの中にある門。門がある。番人が立っている。私はどこにもいない。どこかへ行っているようだ。お出かけ中お出かけ中。そして、門が開く。中からまばゆい光と共に巨大な竜が出てくる。竜は言う。

「あなたは何をしにここにきたのか?あなたは何をするためにここにきたのか?あなたは何を求めてここにきたのか?すべてはそこから始まる。何もない世界が始まる。空白の踊りが始まるのだ。舞いなさい。小さな小人たちよ。踊りなさい。今こそ今こそ!」

誰かは答える。「私は生きるためにここにいる。生きることが望みだ。生きていくために何もかも捨て去った。生きる意味もすべて炎の中に燃やしてしまった。そして、世界は沈黙した。そして、世界は踊り始める。悲しみの踊りだ。そして、世界は再び沈黙する。そう。そうだ」

 そして、竜は飛んでどこかへ去った。その後には主人を失った門がただ残された。番人は眠りこけている。夢を見ているのだ。その人の夢は、きっと幸せなのだろう。にこやかに眠っている。そして、世界は笑顔で満たされた。

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