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← トップページへ戻る 【小説、詩】

私であることの2

 私は自分に嘘をついているのか?実は好きだったものは好きではなかったなんてこと。時のうつろいとともに、私は音楽を楽しんで聴くことができなくなった。残念ではあるが、それが事実だ。だからこそ、私そのものが、何か意識めいた存在から、意識のない有機体に帰っていく様を誰かに見せていくだろうか?私はうつろいやすい世界の中でうつろわない自分自身を見つけることができるだろうか?私自身のことを何もわかっていない私。私自身の内部に深く分け入っていく。記憶の中で遊びの中で、思いやりのない私が見えてくる。思いやりのない私という人間像が見えてくる。私は私を憎むべき人間なのかもしれない。もし、わたしがふたりいれば、わたしとわたしは憎み合って、殺し合っていたかもしれない。そんな可能性を思い浮かべて、何よりも私は快感に身をゆだねる。何をしようというのか?何を求めようというのか?私は私であるために何か奇妙な憂鬱を持ち合わせようとしている。危険信号は常に行かないことだ。あの城に行かない時、権威の城に行かない時には、わたしは本当に調子の悪いところになるだろう。明日は徒歩で行こう。より、正確にいうと徒歩と電車の組み合わせで行こう。暑いだろうが、負けはしない。私は暑さに負けはしないだろう。強く生きろ、と私自身を鼓舞する。強く生きろ、私自身を高みへと至らせる。何も知りはしない。私何も知らない。私は何も書けない。だから、私は何も書かないのかもしれない。発展のない世界の欠片が、新しい世界の煌めきを作ってくれる。おお!光れ!世界よ!何よりも顔が人々を読みにくい方向へと誘うだろう。何も知らずにいるが良い。何も知っていることなどない。何も知らずにいるが良い。私の中の愛と恋と好きと嫌いと、いろんなものが駆け巡っている。私を好きなんですか?私は好きなんですか?いろんな思いが人々の中から私取り出してくる。消えていくことはない。私は消えていくことはない。まただ、再び私は繰り返していく。再び私は繰り返しの輪の中に入りこんでしまった。消えていく。世界は消えていく。乱雑な世界に乱雑な物語。プロットを作るか?プロットを作るか?もう一度自分に問いかけてみる。私の伝説は私で完結する。自己の歪曲したヒロイズム。気持ち悪いと人々は思うだろう。その通りだ。私はもう中年の腹の出たおじさんである。恐ろしいことだ。生きているだけで、その恐ろしさからは逃れられないのだから。私は繰り返し叫び続ける。あなたは、どこからきたのですか?あなたはどこからきたのですか?あなたは答えない。答えるべき器官を持っていない。ただ、腸の溜まったガスから、においのするものが出ていく。いやだな、とあなたは思う。そうかもしれない。そうなのかもしれない。それでもそれでも、あなたは世界を鎮めなければならない。世界を沈めなければならない。苦しい人生が幕を開けるとしても。私は人々の中で、何もせずに生きることができるだろうか?何も人々の中にいるが、何も人々の中にいない。私は少しずつ光の中にいる。私は少しずつ明るい光の中に眠っている。起きろ!世界よ!眠れ!私よ!誰も知らない。あなたの中にある巨大な光を誰も知らない。私はあなたを愛していますか?あなたは私を愛していますか?何もわからない。何もかもわからない。自信を失っているのか?それとも、悲しみを失っているのか?何も私に答えるものはいない。私は見たいのか?私は空を見たいのか?慎重なリズムに影響されて、何も展開しないような物語を紡ぎ出す。あの3人のムサイのように?運命の女神たちよ!おお、運命の世界たちよ!

「あなたは世界の中にある。あなたは世界の中にある。あなたは世界の中にある」

 歌い続けることはない。私の世界を何か揺るがせにできないことはない。人々はなおも冷たいのです。私の人物というものをけなしているのです。その辛さたるや、その憎しみたるや、どれほどのものか?わかりますか?あなたにわかりますか?

 私が攻撃されるのではない。私の大切な人が攻撃されるのだ。知っているだろう。あの男がついに動き出す。Tは私を追い詰めようと画策している。そして、補佐人のKはわたしを怯えさせるために策を練っている。人々の憎しみが私をつつむ時、私はひとつのかけらを落とす。それが、涙と呼べるものだったか?それとも、塊と呼べるものだったか?それは、誰にもわからない。私にもわからない。私は私のことをわかっていないのだから。私は私のことを知らないのだから。私にあるのは、私という過去の記憶だけ。私という刺激に対する反応する機構だけ。その機構は生きていくにはあまりにも不器用すぎる。私は北の国から、味方を得ただろう。だが、その世界は私を食い潰さないか?私自身を食い潰さないか?味方は私のために命を落とすことがないように、細心の注意を払うと言っても、できることは多くない。今日の最高気温は35度だったらしい。暑い日が続く。熱い夏が続く。私たちは世界を紡ぎ続けるだろう。失ったことは、失われた世界から世界へと伝わっていく。何もない砂漠があるとして、私の中にある巨大な器官を私へと沈めてくれ。深く深く沈めてくれ。

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