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カオス35

 誰でもないわたしの中から、異様な物体が出てくる。頭の中の空虚な庭師たちが、夜を沈めにやってくる。人々は涙を整えていく。わたしはただここにいるだけ。何かが、模様替えを起こす。わたしたちは久々の夜を迎えていくだろう。歩いていると何もかも嫌になってくる。飲み物を一杯ごくりと飲み干す。渇きが感じられる世界を一歩また一歩と前進していく。知っているだろうか?この夜のきらめきを。わたしは1人の人間としてここにある。同じようにあなたも1人の人間として、ここにあるような感覚だ。黒い眼鏡が静かに人を連れ出していく。暗闇の中のさらに深い闇の中に連れていくために、あなたは静かにわたしを沈めるだろう。深く深くわたし自身を没入させていく中で、何もない世界の片隅にある奇跡を取り戻そうと必死になっている。誰も来ないだろう。わたしの世界に何者も入らない。夢のようだと彼女は言った。彼はわたしに問いかけている。「君は君であるのか?それとも君でないのか?」わたしは答える。いや。答えようとした瞬間に雷鳴があたりに響き、わたしは前後不覚におちいる。生きてくれ、と誰かの声がした。わたしは夜を1人歩いているところだというのに、誰かが私を呼んでいる。その言葉は、ありふれた嘘に真実の愛を含んだものだった。私は私であり続けることをやめた。わたしはひとつの彼となり、ひとつの彼女となった。わたしは世界の中で世界を作り出した後に元の世界を消してしまったのだ。その時を知った時に、わたしはわたしに絶望する。わたしはわたしに制限かけた世界に入り、なだらかな丘の上から、転げ落ちる自分を想像した。まだ世界はそこにあり、奇妙な意志が流れている。誰かは、誰でもない世界へと飛ばされた。人々は涙するように憎しみあっている。人々は喜びの表情で、静寂を慈しみあっている。その中で、ただ世界があることにわたしは憎しみを抱いた。だからこそ、その世界は消えてしまったというのに?あらゆる壁が世界から消失した時の話をしよう。世界はまさに無敵となったのだ。世界はまさに世界となったのだ。あと、あと1つの力がどうしようもなく進んでいく。あなたの力はどうしようもなく進んでいく。私は私の世界を包んでいる。私は私の世界を作り上げている。私は私の世界を沈み込んでいる。私は私の世界を満ち足りている。あらゆる物事が自然の中に問われている。どうしたものか?どうしたものか?夜がまだやってこない。静かな朝しかやってこないのだ。悲しみの中に人々はいる。誰もその力を知らない。私たちの夜はカーニバルのようだ。私たちの空は神秘の渦に巻きこまれている。そうだそうだ。あらゆるものが私を包んでいくだけだ。すべてのものが私を混乱させる。そうして世界はそのものである。そして世界はカオスである。言葉の中に裏切りを含んでいるあなたの静けさを知った時にわたしはあなたを信じきる。どこまでもどこまでも信じきることになるだろう。

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