ひとつの形がまだ定まらないような感覚で、過ごしていると、ヒッキーが僕に話しかけてきた。
「どうしたって奥行きがないといけない。そうだろう?すべてには立体的な機構が必要なのだ。私はそう思うね。きっと今まで知っていただろうものは何もないような世界が開けていないだろうか?絶対者はここにはいない」
概念に概念を重ねたその物言いに反発を覚えたが、誰にもその世界をとどめることはできないと知っている。この物語から、その世界へと至る門は開かれている。同じことの繰り返しのような歪なもののけたちの踊りだ。何を言っているのか、わからないって?僕もわからないよ。決して離れないような入れ歯があるのか?ダメだ。気分が落ちこんできた。何をやってもダメなような気がしてきた。誰よりも苦しみぬいたとしても、、、素晴らしく生きている今がある。誰よりもなんて人と比べるものでもない気がする。その通りだ。それぞれの苦しみがあり、それぞれの生き方がある。対処は常に千差万別だ。私から返してくれる言葉は、もはやない。