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カオス24

 Sは考える。この世界にあるものは、どこか別の場所に行くのだろうか?それとも、この世界にとどまるのだろうか?Sはマグカップを持ち上げて、熱い紅茶を一口飲む。Sはまた考える。この世界はどこかにあるのだろうか?いや、もちろん今ここにいる私以外の世界そのものの広がりをどこかから、持ってくることができるのだろうか?わけのわからない思考が私をつつむ。感覚的な問題をすべてが支配するように?いや、支配という言葉は強すぎる。感覚的な問題をすべてが包みこむように?そうだ。その喜びが何よりも大事だ。私は喜びをもって、世界を眺めている。Sは足を組んで、深く椅子に背をもたれさせている。手には本【君こそスターだ】という題名の小説だ。どんなに大きな力でも、人々が私をつつんでいるような感覚になる。いや、人々が、というよりも、世界が、、というべきだろう。Sは気持ちの良い午後を過ごしつつ、滑らかな世界の滑らかな始まりを見つめている。もうすぐ、ここに世界の頂点がやってくると知っているようだ。燃えよ世界。この世界にただならぬ夢を与えてくれるのだろう。1人1人の世界が私をつつんでいく。つつまれたいんだ。世界の果てにある世界をつつまれて行きたいんだ。1人で生きることを何か楽しむような、人間であると、Sはゆっくりと考え続けている。1人で生きるほどに、生きることの意味を知っていると思う。私は1人で洞窟の奥に住んでいる。潜んでいるといってもいい。Sの中にある豊かな鉱脈を誰よりも静かに整えていくだろう。思ってもみないような言葉が出てくる。久しぶりに命の輝きが、すべての生命のゆらぎとなるだろう。世界がゆらいでいないか?すべての格言がどうしようもない堕落へと至る道になるだろうか?さて、人々を人々らしく生きていくしかない。その言葉のために何もかも失われたのか?Sは服のボタンをはずして、指ではじいた。

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