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世界の果てまで行って(37)
わたしは少女の手をつかむ。ところが、すり抜けるようにつかめない。一瞬感じた感触とともに、霧消する手。わたしが見つめていた世界はここだったのだろうか?わたしは何事も悲しくなってしまう夕日を見ながら、静かに歩き出す。あたり…
わたしたちという庭の木(37)
わたしは生きている。生きようとして、生きている。そのことが、何よりも大事だ。あなたは言うだろう。「何を考えているの?」わたしは答えるだろう。「何も考えてなどいない」そこから、全てが始まったというのに?何を虚空に求めようと…