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カオス(4)

 平原の先には、限られた穴がある。そこに多くの獣が住んでいる。角はない。丸い吸盤をもつ獣だ。白い毛並みをしている。戦いの音が響きわたると、獣は戦い始める。そして、半数は朽ちていく。勝った獣たちは金色に姿を変えて、吸盤を大きくふくらませる。かなりの動体視力も持っている。獣たちは、飛んでいる鳥さえ、撃ち落とす力を持っている。光喜なるひとつの音がすると、その中に大きな梅雨が入ってくる。まだ、そこまでいっていない、と彼らは思っている。それでも、その中にある何か得体のしれないものを探そうとやっきになっている。私は私たちの世界をひとつひとつ切り開いていく。

 穴の先には緑の海がある。澄んで透明な水で満たされている。巨大な魚(一説によると哺乳類の可能性もある)が、住んでいるという。魚の姿は4つのヒレを持つ、巨大な蛇に似た魚らしい。ある日、魚を見たことのある漁師は苦しみで寝こんでしまう。魚には呪いが含まれている。巨大な魚の色は真っ赤だった。人を呪い殺す力を持っているらしい。どこまで行っても、人を呪う力に長けているらしい。赤い魚の名前をキナルという名前で地元の人々は呼んでいる。私は魚のことをキングフィッシュと呼び、ひそかにおそれ、うやまっていた。何故に?そう、何故にか?だ。

 穴の向こう側に巨大な荒野が広がっている。その真ん中には1棟のビルが建つ。ビルは巨大で、何もかもを見下ろそうとしている。とても、ためになる世界。とても、夢になる世界。ビルの中には影が住んでいる。人々の影だ。かつて、このあたりで暮らしていた人々の影が、いつの間にかビルの中で、生活を始めるようになったという。ビルの大きさは、30メートルをこえている。その中で過ごす影たちは、どこかへ行ったり、来たり、している様子。どこに行っているのか?とたずねても、返事はかえってこない。どこに行ってしまったのか?とたずねても、返事はやはりかえってこない。それが現実である。それが世界である。それが、ひとつの答えである。

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