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カオス(1)

 私は生きていると知っている。それでも、生きていることに何かあきらめに似たものを持っている気がする。誰よりも、あるものは、どこにもない、なんて知っていただろうか?私は何も知らない。だけれども、誰よりも私は私でしかない。奇妙な色合いが私を包んでいる。私が、どこかに行ってしまったようだ。誰よりも知っている。私は何を知っているだろうか?次なる言葉はどこにも存在しない。私はいる。だが、どこにもいない。このような言説をまとめると、意味のない踊りのようなものだ。私は手をあげて、軽く肘を曲げる。そこから、大きなレールガンのような巨大な機構が作り上げられた音がした。静かなピアノの音が聞こえる。私は、ピアノさえ、どこにもないように扱う。調べていくうちに私は、なだらかな終わりを聞いた。知ってか、知らずか、私は、何よりも、聞いている。私は、私のファンタジーを完了させるために。

 何か、奇妙な色あいが、私にとりかかっている。私はどこにいるのか?と私自身に問いかけてみる。誰よりも、どこよりも、世界とつながっている。私はどこにいるのか?どこにもいない気がする。私はひとつの力を持っている。その力が、どこまでのものか、私には、わかりかねる。私には、静まりかえるような緊張感がある。私は見ている。誰よりも、知っているのだ。

「あの日、君はどこへ行ったのだ?あの日、世界のために君はどの象徴へと達したのだ?誰よりも君は終わりのない始まりを知っている。あなたは、何かを聞こえるように告げている。そのための終わりの中の気概がある。あなたには、息がある。あなたは、世界への域がある。それは領域というのでもない、何か、域と呼ばれるものは、何か限定されたものごとを終わらせるだろう。そして、世界のものが、どこにあるのか?私はきっと生きている。私は、きっと生き抜いている。私は、無情の期待をあなたに寄せる。あなたは、どこまでいっても、あなたである。「どうしようもない世界そのもの。どうしようもない片時。どうしようもない零時の時計」彼はあなたから離れていく。彼女はどこにもいない。私は私だけの空疎な情熱を意味の欠片のように整えるように努めている。どこかのマジョリティーを持った精鋭たちが、大きな力を誇示するように、世界を求めている。誰よりも、世界が、とても世界そのものを飲みこんでいる。知っているだろうか?終わりのないこの世界のキツツキのような繰り返しを。私は知っている。無意味な言葉の果てにある、どこにもない世界。私は義足を持っているものとして、彼を見ていなかったが彼女は世界を神へと至らせようとしている。その力、ハザマにイメージが凝縮されていく。巨大な渦が私たちをつつんでいく。巨大なあまりにも巨大すぎる世界のイメージされた驚異を私はつつんでいる。そのための世界は、私からあなたへのプレゼントとなる。私は夜に向けて、寝ている。それでも、世界は昼を求める。誰よりも、日中の月光が、あなたを干からびさせる。私はあなたを認めがたいものを見るように見る。いつまでたっても、知っている。いつまでたっても知っている。私はきっとこの物語から知っているもの。誰よりも知っている。誰よりも、だ。誰よりも抱えられる。あなたは、世界を調伏している。世界を調伏している。あなたは、世界を展延させている。ゴリゴリと文字の削られる音がする。世界の調子が、わずかながら、上向いてきた。とても大きな力が私たちの間を流れている。どんどん強くなる。どんどん静かに終わりから始まりへと告げ知らせる鳥たちの歌。欠片からのびていく世界の淵。どこからか、消えていく夜の死者たちの満ちたりた行進に、あなたは、どれほどの意味を見出すだろうか?ここまで言って私は空を見上げた。あなたは、どこからか、世界を見た。そして、彼はとても世界を愛している。そして、彼女はどこまでも世界に住んでいる。私は海を見ている。あなたは、ここまで世界を押し広げていく。そのための準備が必要なのだ。空白を埋めるような世界の広げ方があるようだ、と気づく。あなたは世界をまだまだ大きなものとして認識しているのだが、その場にとどまるのは、よくないと思って、自分自身を世界の一部として、認識をやめた。そこから、世界そのものの、結論としての、怖い夜のさざ波のようなものが、世界をつつんでいく。世界はそうやって広がっていく。世界は、そうやって、生きていく。そこまで言って、彼はあなたから海をとりあげる。彼の順番がやってきたのだ。彼は世界から、満ち足りた虚像をかすめとってしまった。強い力で抱き寄せたのだ。彼は世界の偶像を強い力でだきしめた。そして、その彼の姿は、昔のオリンポスの神々のようだった。どこまでいっても、その雷鳴は、どこまでいっても、イメージからとりのぞかれていく。私は私の世界を私からとりのぞこうと試みた。それで、彼女は言うだろう。ここから始まっているのは、世界そのものなのだ。全開された世界から、全壊した家々が、全快した人々のもとで、作られていく。すでに嫌な記憶はとりのぞかれている。すでに世界は私自身もとりのぞいている。私は知っているものがある。何か?ここにいる存在者としての私。私は知っている。何もかも、何もかも、何もない、何もない。誰よりも世界そのものから、消えていく。誰にも見つからずに、知っている。私たちは、悲しい歌を知っている。悲しい夏を知っている。悲しい冬が聞こえている。文法的な破壊。文法的な創造。創造的なシンカ。進化の物語。私たちは、聞こえているものは、何もない。何もない言葉の羅列。世界を聞こえさせている。

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