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【乳と卵】川上未映子 感想その1

 文体に途切れがない。かなりページ数にたいして、文章量が多く感じる。主人公のもとに妹と姪がやってくる物語。

 妹は豊胸手術をしに東京まで来て、主人公の住んでいるところに居候しているらしい。

 まだ私が読んでいる個所では、特に大きな展開はない。姪はしゃべることができない(?)状態らしく、紙に文章を書いて、コミュニケーションをとっている。そういうコミュニケーションの取り方もありだな、と思った。一方で受け入れてくれる他人というのもいない気がする。だが、世界は広い。受け入れてくれる人はきっといるはず。

 私はそう。元気をもらったはず。そのままの私でいいよ、と言ってくれた人もいる。あるがままの自分を自分で愛することがとても大事である。

 そういう観点でみると豊胸手術というのは、なんだろうな、と思う。自分のどこそこが気に入らなくて、そこを変えようというのだから。一種、病気というのも、そのままにしておく人はあまりいないかもしれないが、本当にあるがままの自分をそのままにしておくという意味では、病気を治療することも、豊胸手術をすることと大差ないのかもしれない。

 要するに、私は内面的な面で、精神的な面であるがままでいたいと思っているのかもしれない。生理や子供をつくることについて、苦しい生活だと思っている姪の文章が心に残る。ほんとうに生きていくのは、しんどいことだらけだよね、と共感してしまう。姪は母親をみて、そう思っているらしいが、母親はそんなこと考えてもいないらしく、けっこう明るいようだ。その対比もまた面白い要素となっていく。この親子を中心として、おそらく物語は進んでいくのだろう。豊胸手術は成功するのか?どうか、その点も興味深い。読み進めていくうちに、だんだんと物語は豊胸手術を中心に展開していくのだろうと感じる。

 冒頭にも書いたように、文章が改行がほとんどなく、一文も眺めなので、読みにくい人には読みにくいかもなあ、と思いつつ、それでも読めているというのは、大きな進歩である。今朝、母から「新聞も読めるようになってきたね」と言われた。そう。少しずつ、少しずつ回復してきているのは、間違いない。

 引き続き読んでいきたい気持ちはある。

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