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世界の果てまで行って(27)

 わたしは生きている。この大地の中の大きな震源地の中を泳いでいるような感覚だ。すべては夜の闇の中に告げ知らせるべきものだ。わたしの中にある巨大な穴の中にわたし自身を入れこんでいく。少しずつ、この物語は夢へと帰っていく。忌み嫌われるべきものの大地で、1人の男がやってきて、わたしと踊り続けている。社交ダンスのような、ストリートダンスのような、奇妙などちらとも取れる踊りの中にある踊り。男はわたしに言い続ける。

「あなたはどのようなものであれ、素晴らしく生きている。生きている素晴らしさそのものをあなたに与えたのは神だ。だからこそ、あなたは神を慈しむだろう。素晴らしい雨と素晴らしい陽射し、あなたたちはあなたたちに恵みを与えるだろう。世界そのものの夜は世界そのものの朝へと至るというのに?知っているのだろう?脈絡のない会話を。知っているだろう?あなたの当たり前の世界を?」

 彼の意味する話とは、必ず伝えられたひとつの物語なのだと気づいた。そして、わたしは彼と話を続けた。わたしは彼と皆の皆を語り明かした。

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