新しい地平線が見えている。ここまでやってきたのは、大きな物語になるだろう。太陽は照っている。圧倒的な静けさとともにわたしはベンチに座っている。誰もが、夜を帳のように使っている。わたしは言葉をつむぎ続ける。悲しみを持って。悲しみをふくんだ言葉を。誰よりも君でいたい。誰よりもわたしでいたいと、告げる。座っているものとしての強みである。誰よりも強いものとしての定点観測者。静かに降りてゆく日差しの中を、ゆるやかな始まりが告げている。川の中を泳ぐ生き物たち。引っ張られる現実に呼応する精神。人々を競わせる魚の群れたちは、静かなとぎれ、をともなっている。誰よりもあたたかいこの世界に、誰よりも、あたたかいこの世界に、一時的な罪はあるけれども、わたしは誰よりも、あなたを感じている。つまりは、単純に人々を愛する人としてわたしは存在しているのか?高速で走り抜ける自転車たち。車たちの共演が今日も虚な世界をにぎわせている。
知ってか、知らずか、わたしたちはどこにも行かない。知ってか、知らずか、わたしたちは太陽をめぐらせている。止まることの大事さ。今ここにとどまれるかどうか?が、問われている。太陽の中にあるはじまりとしての一者。近づいてくる世界の人々の前に、わたしは誰よりも恐怖している。走ることによって、誰よりも消えていく姿のように。まだとどまっている世界のひとつの重なりとして、わたしは夜をむかえいれる。誰よりも強く、誰よりも弱くありたいのは、なにゆえか?日曜日の夜がわたしをつつむ。静かにただここにあるものを見つめてください。静かにただここにあるものを感じてください。止まった。静けさの中で、動きは止まった。誰もが、夜を止めていく。羞恥心が、夜を染めていく。誰にも止められないもの悲しさよ。誰にも止められないもの美しさよ。とうかわたしを止めてください。そして、無上の天が空から落ちてきますように。なだらかに、ただ、なだらかに生きるように。外の寒さで、夜をとまどう人々の誰よりも至高に至った人間の輝きを見るといい。ただ、それのみが、美しく、ただそれのみが、正しい。そんな、見つめ合う危なさ。白い風が吹いている。誰よりも大きな邂逅が待っているだろう。声がする。誰よりも難しい言葉の渦。まわりまわる。めぐりめぐる。わたしはただ、ここにいる。わたしはただ、姿を見ている。大地の中にある動き。静かにめぐる天地。