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世界の果てまで行って(21)

 わたしたちの静かな夢は私たちの中に入っていく。すべての海原が、豊かな平原を真似したように、うるおっている。夜はまだ遠くから人々を呼んでいるのだが、まだ人々は呼ばれていることに気づいていない。遠くから獣の声が聞こえる。静かな夜がオオカミをともなって、やってくるというのか?わたしたちはどこかへ行こうとしているのか?それとも、世界をどこかへやろうとしているのか?何も答えのない問題がここにあると信じているのか?わたしたちはどこかへ行こうとしている。それを1人の希望として、形作るのは無意味であると誰かが言った。衝動的な闇がわたしを包む。最低限の中で、わたしたちは胸にとどめる。全ての悲しみに満ちた世界が、あらゆる時間を超越しているように?わたしたちのもどり派としてのちぎり。わたしたちの進む原罪としての、人間をどこまで至らせるのか?それとも、大きな心が私たちから抜け落ちているのか?全てのゆらぎが、なだらかな夜を引き寄せる。わたしたちの光がどこまでも暗闇を引き寄せる。わたしたちの水のような華麗さ。わたしたちの水のような生命力。すべてが他人のようで自己のようでもある。すべての事柄が許されるべき物語へと収束していくように?消えていく声が、絶対視される世の中で、見えてくる世界の表層をどれだけ救いとれるのか?どれだけ救い読みこむことができるか?石板に示された文字はなお消えていく。どこまでも遠く、どこまでも深い。消失した結論のゆるぎない始まりへと至る道。なおよし。

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