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← トップページへ戻る 【小説、詩】

わたしたちという庭の木(20)

 わたしは眠っている。薄暗い洞窟の奥で。1人の人間として眠っている。自分を下に見ることもなく、眠っている。目が覚めると、そこは苦しみの世界かもしれないと思うが、どこまでいっても平穏しかない。わたしとあなたという平行線がならんでいるだけ。あなたは私に言うだろう。

「大丈夫。どこまでいってもあるのは、光だけです。あなたの先にあるのは、明るい光だけです。あなたは暗闇にいるかもしれない。それでも、あなたは光を得るでしょう。光の戦士としてのあなた。わたしはあなたを応援している。世界の誰よりも応援している。だから、くじけてはいけない。じぶんの人生を否定してはいけない。あなたは光につつまれる。おだやかな光のウズの中で、眠っていることでしょう。だから、大丈夫!」

 わたしは眠っている。夢を見ながら眠っている。ここから先には、ひとときの暗闇があったとしても、先に進めば、光がまばゆく進むだろう。ただ、暗闇をこそ、中に入れ。ただ、光をこそ、中に入れ。

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