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世界の果てまで行って(17)

 わたしは眠っている。どこか遠くに世界の底がニヤニヤと笑っている。わたしたちはどこにいくのだろう?解放された夜が朝を迎える。空白の大地が夜を隠していく。わたしは笑う。高らかに笑う。だが、その先に光はない。あるのは、ただの夜のみ。私たちにあるのは夜のみ。帰ってこない朝日という光は、どこから覚めても、夜に帰ってこない。音のしないデバイス。わたしからは何も告げることはない。わたしはわたしの恩恵を受けているだけ。わたしはわたしの試練を受けているだけ。わたしはわたしの力をあなたに与えたいと思う。それでも、わたしたちは、わたしに力を与えようというのか?より、正確に言うと、わたしの力はわたしにしか与えられずに、他のものには与えられない。わたしはわたしにしかなにものをも与えない。だから、そのためのひとつの試みとして、わたしはあなたを見つめる。わたしがわたし自身を見つめるように、あなたを見つめる。自分の中の自意識というものが、わたし自身を大きな混乱へと落とすだろう。わたしはにこやかに声を上げる。わたしはにこやかに立ち上がる。だが、満ち満ちた世界がわれらよりも、どこか遠くにあると信じたのか?意味のない言葉。意味さえ通じない言葉。われらの満ち足りた空。ここから、静かに我を忘れたように踊り出す。この世界の暗闇を照らすために踊り明かすのだ。すべては今日からの物語、わたしは空から世界を重視してみていた。何者もわたしから先にはない。ここからみて、全ての黒い霧が晴れていく。重大な口から発した言葉を、悲しみから知った。わたしたちはわたしたちの世界を世界へと導いた。いわゆるいわゆる言葉のない闇。闇のない光のヴェール。どこからいっても、弱く弱くありたい、どこまでいっても、空から落ちるわたしでありたい。

 わたしは生きている図太く生き抜いている。誰よりも人を傷つけながら、誰よりも人を利用しながら。わたしはわたしにあらゆるゆるしを与えたい。わたしはわたしにあらゆる楽しみを与えたい。わたし自身がわたし自身に与えられる世界そのものの開放。

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