わたしは歩いている。どこでもないこの場所はどこだろう?遠くを見ると、光が見える。光のある方向へと歩き続ける。光をいつまでたっても、大きくならない。わたしは立ち止まり、休憩する。なぜか立派なイスが置いてある。わたしは座り、束の間の休息に身をゆだねる。しばらくすると、わたしは眠りに落ちた。
赤い羽根が落ちてくる。ゆっくりとスローモーションのように落ちてくる羽根。わたしはつかもうと手を伸ばす。右手はつかめず、左手もつかめない。体全体で羽根をつかみにいく。それでもつかめない。わたしが動くたびに、羽根も動いてしまう。ふいに音がする。クラシック音楽だ。旋律が優しくわたしをつつむ。ゆるやかな時間が流れていく。とても呼吸の穏やかなその日の休息。
目が覚める。暗い場所にいつのまにか光がなくなっていた。目が慣れてきて、道があるのが見えた。道をゆっくりと歩く。周りに見えるものは何もない。ただ、あたたかな暗闇が横になっている。君が、わたしに声をかけてくれる。
「あなたはとても素晴らしい。自分を否定することはない。あなたはとても素晴らしい。誰よりも神はあなたを愛しています。誰よりも世界はあなたを愛しています。誰よりもわたしはあなたを愛しています」
道の先にまた光があふれてきた。あたたかな空気を感じる。風はほとんどない。じんわりとぬくもりがわたしをおおってくれる。
「決して自分を見捨てないで」あなたの声はだんだんと遠くなるが、繰り返しわたしの頭に響く。わたしは答える。わたしは誰よりもあなたたともにある、と。