×

何をお探しですか?

キーワードを入力して Enter を押してください

コンテンツにスキップ
← トップページへ戻る 【小説、詩】

わたしたちという庭の木(7)

 わたし歩いている。あたたかな音色が流れる野原にわたしは手をさしだす。あなたは隣でわたしの肩をだき、にこやかに笑ってくれている。わたしの中にあるあなたが、少しずつ花開いていく。ゆるやかな道の途中で君は歩き続けている。わたしはあなたを力強く応援している。

「あなたはわたしの力。あなたはわたしの源。あなたはわたしの喜び」

 わたしはあなたを慈しむ。わたしはあなたを穏やかな声で包みたい。わたしはあなたへの愛を語り尽くしても語り尽くせない。

あなたはわたしに言うだろう。

「無茶なことしてないのだろうか?とても無理をしていないだろうか?あなたは静かに過ごすことが大事だ。あなたは何もないこの世界から、ここにあるわたしへと地図を広げる。あなたからの肯定をわたしへとつなげる。いつだってここにあるぬくもりと、ここにある静けさ、ここにある弱さ、ここにある愚かさ、ここにある罪を、わたしとともに受けてくれるだろうか?」

あなたはわたしを罰するだろう。どこにでもいるあなたはこの世界から、わたしを救い出してくれるだろう。あなたはわたしに刑を与える。そして、その後、あなたはわたしの傷を癒やしてくれるだろう。わたしはあなたとともにある。ここにあるのは、わたしへの無理解。ここにあるのは、わたしを混乱へと誘う物語。声のするあなたのもとへ。声のするわたしのもとへ。

 何者もわたしを傷つけないだろう。何者もわたしを救わないだろう。あなたはわたしにぬくもりを与えてくれる。あなたはわたしへと優しい言葉をかけてくれる。

「ありがとう。あなたのおかげでわたしはまたひとつあたたかくなりました。またきましたね。あなたはまたきてくれる。きっとわたしを助けるためにきてくれる。わたしの無条件の守り手であるあなたに、わたしは感謝の心を尽くす。ほとんどすべての世界があなたにかかれば、優しい世界に変わっていく」

コメントを残す