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わたしたちという庭の木(6)

 わたしは歩いている。見えない道だ。空中にある姿の見えない道を歩いているため、わたしが浮いているように見えるだろう。なだらかな朝の陽射しに向かいながら、わたしはなだらかな見えない道を見えているかのようにはっきりとした足取りで歩いていく。いつも歩いている道だ。体が勾配や感触を覚えている。わたしは隣にいる君に話しかける。

「あなたはどこにいる?わたしのそばにいるのだろうけど、その場所はあたたかいですか?それとも、冷たいですか?わたしはあなたを心配しています。とても、寒い場所にいるのではないかと」

 あなたはわたしを穏やかにつつみ、語りかけてくれる。

 「何も心配することはないです。あなたはとても大切な人。わたしはあなたといる限り、あたたかい場所にいます。あたたかい道にいます。あざやかな陽射しの中で、わたしはあなたをつつみ、はげまし、愛しみ、慈しむ。あなたはあなたを信じれば、そこに生命はついて来る。わたしもあなたについていく」

 どこにいっても美しいのは2つの間の高まりに似た愛情だったのだろうか?少しずつこころは開いていき、少しずつこころはつつまれていく。そして、少しずつこころはぬくもりを感じ始める。ありがとう。わたしのあなた。ありがとう。あなたのわたし。

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