魂がひとつの物語をつくっていくときに、何を感じるだろうか。喜び?悲しみ?絶え間のない終わり?何もない始まり?私たちは、ひとつの試みを行ってきた。心的現象の解明。すなわち無意識の解明である。この物語は行きつくところに行きつくべく、始まりつつある。いや、終わりつつある。だが、もはや、この言葉において、終わりと始まりは同じ意味を持っているので、すべての言葉は無意味だと納得できる。日々のなだらかな太陽。風のさわやかなぬくもり。ついにイデアはここにやってきた。日々の中から、あのカフカのように、イデアは姿を現し始めている。佐藤と鈴木、そして、ジェイクの死によって、ひとつの世代の終わりを記したというのに、まだ現実にしがみついているのか??
私たちは、ひとつの始まりを棄却した。それが終わりへの始まりだとしても??何もないかけがえのない物語をあなたは、なんと形容したらいいか迷うだろう。その通りだ。あなたは、地獄への道を開いた。しかし、その地獄には、大いなる宝が眠っている。その最深部には、人間の失われた本能が、マグマのように煮えたぎっている。その最深部にある、あなたの魂を私がひとつ持っていく。そして、地上に押し上げていく。影のない魂の踊りが、私たちを満たすときに、日々の悲しみが、ゆるやかな光へと変換されていく。変わっていく物語のはじまりと回転していく物語の終わり、静かに閉じる結末と始まりゆくクライマックス。われらの道に幸はあるが、そこに絶対の幸はない。海の幸、山の幸のように人々は、少しずつ人々を満たしていく。うむ。うまい。すべてがきっとうまくいく。そう信じている。私は私に向き合って、私を肯定する味方になっている人々を烈火のごとくもやし尽くすのだろうか。なにゆえに?あなたの詩人はなにゆえにあなたを苦しめるのか?私は私を導くものに触りはしない。
よくあるものごとは、よくある世界へかえっていく。なんでもないこの世界から、なんでもない終わりのない世。