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イマジネーター(1)
ああ、私を見つめないでください。彼女はいつも感じている様子をありありと滴へと落としはじめている。6月の紫陽花が、咲きほこる公園で、話あっている二人。 「この物語は、一つのはじまりを契機として、つまりきっかけとして、動き…
空白のイデア(11)
佐藤は感じている。この先の未来が、どこへ向かっているのか? 鈴木はすでに大きな力を持っている。それでいて、繊細な心をどこまでもあわせもつ。誰よりも純粋な心とともに。「見て、ほら、カラスがいるよ」ふと、父に言った過去の…
イマジネーター(4)
十二部隊の一人猿の異名を持つトヨトミは、智謀を張り巡らそうとしていた。相変わらずいがみ合う蛇と辰の2人をうまく使ってイマジネーターを仕留めることができないだろうか? 蛇と辰の間にある価値観の相違は、戦闘状態にこそ発展…
空白のイデア(10)
要するに、佐藤は鈴木のことが好きだったのだ。だからこそ、妻を渡したくなかった。鈴木が妻に一目惚れしたのが事実なら、あの日家を訪ねてきた鈴木に佐藤は一目惚れしたのだ。男が男に惚れるってのは、このことか。 夢の中で、言葉を…