きっと来る未来へ進みながら、考える存在者。何も持たない形だけの存在者。こちらから、あちらへと交差してゆく。絶望への一つのカウントダウンが始まる。
「私がそこへ行くのか?それとも、あなたがそこへ行くのか?」野心にあふれた創造者。
「なぜここにいる!あなたの居場所はきっとここではないどこかだったというのに、なぜか、あなたはここにいる。その運命を呪うがいい。そして、祝福するがいい。自らの幸運を」ややあって人々は笑い始める。空白の一つをかすめながら、空白の一つを飲みこみながら。
「ここにいるのは、あなただ。私ではない。ここにいるのは短い命の影なのだ。何の属性もないひとつの存在するもの。私はあなたに届けたい。ここにある世界がどこかへ行ってしまうだろうことを」私は何も答えない。すると、人々は私から離れ始める。ゆっくりと弧を描くように。
「きっと今ではこの世界。大したものだ。そうだろう?あなたの物語は大したものになった。そう信じ抜くのだ。あなたのためではなく、世界のために私は告げている。この花のような島から、私は種を取り出している」
そして、波動の救命者は、じんわりと人々を、波へとつつむ。静かにおごそかに、そして、あたたかく。