あらゆることには答えがある、と誰か偉い昔の人が言っていた。佐藤は、そんなことを考えながら、妻の様子を見る。妻は、いつもと変わらずにテレビを見て大笑いしている。妻の好きなバラエティ番組だ。二人の人気お笑い芸人が司会をして、出演者たちをいじって、笑いをとっていく。ああ、妻はやはり何も感じていないのだ、と佐藤は思う。
ジェイクは夕方、孫のひとりと遊んでいる。
俺のしたことは正しかったのだろうか?それとも?今では、わからないが、すでに裏稼業は廃業している。そのせいも、あり各方面で様々な問題が生じているらしい。面倒なことになってきた。
鈴木は朝の陽ざしをあびながら、ランニングをしている。
私は何にこだわっていたのだろう。だが、今さらあとにはひけない。これは、私のプライドがかかっている。尊厳や、誇りといったものだ。そのために、私は佐藤の妻を手に入れなければならない。いかに、佐藤の妻が平凡でどこにいる妻だったとしても、私の直観に間違いはないはずだ。進めなければならない。圧倒的な力とスピードでアメリカンフットボールのフォワードの選手みたいにね。