転落したら、終わってしまう人生。常に自らの優位を守らなければならない人生。
鈴木はいつしか疲れ切っていた。彼方からクが呼びかけてくる。
「あなたは、もう知る人のない高みに届いた。それでも、あなたは、あなたは生きていくの?すべてを犠牲にして、すべてを終わりにして、人々の始まりも終わりもすべて泡のように消えてしまうのに?あなたは、どこまで行こうというの?」
佐藤は語り続けていた。
「この世界にあるものは、ささやかな雑草だ。あなたたちに求めていたのはほかでもない、この終わりなき始まりの連鎖だったのに」
塊のあるゴミの山が私たちを覆いつくそうというときに、私はひとりで、この山を燃やそうとした。
と、誰かが言った。「クなのか?」聞き覚えのある声。ジェイクだ。
「あなたたちは、どこにいこうというのだ。ダブルエスのふたりよ」
佐藤はここにはいない。もう、どこか遠くの山の奥で、静かに断食を行っているのだろう。