十二部隊の一人猿の異名を持つトヨトミは、智謀を張り巡らそうとしていた。相変わらずいがみ合う蛇と辰の2人をうまく使ってイマジネーターを仕留めることができないだろうか?
蛇と辰の間にある価値観の相違は、戦闘状態にこそ発展しないが、お互いの軋轢のための緩衝地帯を作ることになる。「はやく買い物にいけ。杖でたたくな」蛇の男は辰の女に大声をあげる。(といっても、幻想世界の中にある大きなくくりのなかにアクセス権を持つほぼほぼ二人だけの世界においてである)猿は奇妙な笑い声を上げる。トヨトミ何を笑う?
蛇が怒りの声を上げる。
「すでにあの女が戦果をあげたというのに二人は何時までも何をしているのだろうねえ。これでは、十二部隊に望みを託された人々はどうなってしまうのやら」
辰の女「私とて、人々を救いたい。だが、こやつが、なおも私の意識をとらえて離さないのだ。いつまでたっても、この私のうなじをじっと見ているのだ。聞いているだろう?この変態め!その力を使うのは私にではない。イマジネーターにこそ、使うべきなのに!?」
蛇の男「それはコチラのセリフ。おぬしこそ、私を捕らえて離さない炎を引っこめるのだ。そしたら、私もすべてを解釈し直してくれる」
トヨトミ「来るぞ!イマジネーターが2人。今のところ3対2だな。瞬間等差数列を使うものらしい。オドルが言っていたぞ」
原子が球状にうねりをあげる。思考の伝播が、流れを止めて、また流れてを繰り返す。戦いが始まったのだ。