始まりのない終わりを告げるものがやってくる。Sは、大きな翼をイメージした巨大な飛行機のように飛んでくる。
虚構都市群の中を、我が物顔で飛び回っているのだ。
ぷつりと、集中力が切れて、落ちていく。Sはなだらかに空から地上へと落ちていく。高いところから落ちるのだ。低いところへ向かうのだ。そこから、はじまる大きな物語の一歩が、Sを奈落へと導いていく。静かに、着実に、ゆっくりと。
そして、巨大なビル群がさらに巨大さをきわだたせて、立ち上がる。
むなしいほど、その光は鈍く、むなしいほど、その力は弱くなっていた。
ついに、世界に解き放たれたイマジネーターたちは、口々に言葉を紡ぐ。
「わたしたちは、こんなにも、弱い存在だったのか。だが、あきらめてはいない。私たちは精神的な優位にある。いかに、私たちの精神構造が特殊であろうとも。私たちは、先へと進むのだ。未来へと進むのだ」