隣りにいるイマジネーターは異質だ。オドルは感じて初めてわかった。この世界ともう一つの世界があるとするならば、もう一つの世界の神と呼ばれるすべてを司る存在が、このイマジネーターなのだ。おそらく、この存在が史上最初のイマジネーター。だが、どこか、おかしい。幻影の中を、セミが舞っているような、不思議な在り方をしている。すでに、大きな杭は、打たれている。オドルは動くことができない。
「君が、、、君が、、、Dを倒した人か。君に聞きたいことがある。Dは、なんといって最期を迎えたのだ?Dの奇怪な最後のイマジネートは、どこからはじまって、どこへ消えたのか知りたいんだ。それが、きっと、この世界を成り立たせる空間への侵食を可能にするのだからね。この虚構都市群を破壊するための。どうだろう?もし教えてくれれば、君の精神は助けよう。だが、もし、君が拒否するならば、君の精神は、ゆがんで、ねじ曲がって、明後日の方向に進んでしまうだろう。さあ!精神を解放して、私と共感のリンクを形成しよう?やり方はわかるね。そう!」
あたたかな光が急に冷たく変わる。
「そうか。君は拒否するんだね。いいよ。取り出してみせる」
「青い細動する床のホログラム」が、密かな波動をもってオドルに忍び寄る。その時、精神空間の隙間から何かが侵入してきた。