×

何をお探しですか?

キーワードを入力して Enter を押してください

コンテンツにスキップ
← トップページへ戻る 【小説、詩】

イマジネーター(5)

 缶の音が5度したか?いや、6度か?蛇の男は感じる。5度を前提として、イマジネーションを捕まえにいく。その瞬間、横から辰の女の「凛とした庭園に宿るシラサギに似た花」が、やってくる。イマジネーターBは即座に反応して「だいだい色の顔をした赤子のためのソナタ」をつくりあげる。構築された幻想物は、さらに勢いを増して、場を染めていく。イマジネーターCもBと歩調を合わせるように「角のとれた碁盤と豆腐のみりん焼き」を合奏していく。

 蛇がやられたな。トヨトミはすでに戦場からビル4つ超えた場所にいる。蛇の脳内級数が、0台に突入した。これは、十二部隊としては脱落ということだ。辰の女も時間の問題だろう。む?

 辰の女は「立冬にそなえる腹から導き出された炎」を使って、自身の周りの時間解釈をゆがめて、30分間の凍結を行った。

 イマジネーターBはめんどくさそうに言う。「おいおいおい。これは、時間とられるやつじゃないか?どうする?待てば、仕留められるだろうが、待つ時間も惜しいだろ。俺待つか、どうかだよな。うん、待たない。そして、30分後にまたここに来る」

 イマジネーターCは応じる。「その件については、イマジネーターAにビジョンを送っておいた。Aが問題なく処理するだろう。その代わりに、十二部隊をたたけだとさ。すでに5人倒したよな?まだ足りないっていうのかね?それにしても、Dがやられるとはな。100年間で一番驚いたぜ」

 トヨトミは、彼らの会話を針の糸で綱渡りするような危うさでキャッチする。

 あと、残っているのは、私(猿)、オドル(猪)、ガワン(犬)、ヘイドン(牛)、むう(羊)、ゲラン・トゥー(虎)の6人か。このぶんでは、辰の女(名前もわからない)も、やられるだろう。トヨトミはビル群の中に罠をしかけながら、逃げていく。

コメントを残す